かなめについて

            


            


肝心要と言いますが、かなめは扇骨を止めるだけでなく、かなめの材質によって扇子の個性が変わってまいります。

また、昔はかなめの材質に鯨の髭などを使用していましたが現在は入手出来ませんので、柔軟さがある樹脂製を使用しています。

扇骨の本数の多い扇子は親骨の幅が狭く薄くなります。(地紙も薄くなります)
そのような扇子にはかなめ自体が柔軟なものの方が良く合い開閉の動作も優しくなります。

弊店で製作しています煤竹の18間シリーズは親骨の幅も広く分厚く、地紙もかなり分厚いものになりますが、開け閉めの動作で全体が少し しなりがなければなりませんが樹脂製では強度が足りません。

強いばかりの素材にしますと、動作が堅いばかりで扇子全体の風合いが良くありませんので、弊店では錫製のかなめを使用しています(扇骨との相性もあります)

また京扇子は親骨に「ため」がしてあります。
クロスタイプのような「ため」の無い扇子は先端が開いたままですので紙扇子とは全ての動作が違います。

「ため」により地紙や扇骨(親骨・中骨)に圧力がかかり、それが「かなめ」にも作用いたします。

京扇子は竹と紙とかなめの単純な組合わせですが、本当に奥が深く難しいものがございます。



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