甲州印傳(印伝・いんでん)について。

「いんでん」の名の由来は、“インデア”の変化した言葉とも印度伝来によるともいわれてい
ます。
軽い特長を持つ鹿革に漆で模様を付けるいんでんは軽さと漆を付けることにより、強度も合わせ持ち、戦国時代には鎧、兜にも使われています。
漆の持つ艶やかな光沢厳選された最高級の鹿革を使っているだけあって、軽くて、丈夫で柔らかく、縫製も大変丁寧に仕上がっていますので丈夫そのものです。
  
初めて印伝に出会いますと渋い商品と言う感じが先行しますが、幾度が出会ううちに、目になじみ印伝の持つ不思議な魅力に捕らわれます。
鹿革は人肌にもっとも近いと言われますが、しばらく手元に置き、使い込むほどに手になじみ、漆はしっとりした優雅な光沢を放ちます。
また、その手触りの良さは、本当に素晴らしいものです。
  
日本の伝統工芸品の中には“不思議”な特長を持つものがあります。
出来上がった時が100とすれば時がたつほど90‥80‥と価値が下がるのが通常ですが、「きもの」に代表されるような「大島紬や、結城紬」などは「着ればきる」ほど、そして水にさらして、洗い張りなどすればするほど絹に艶が出て身体にも良く添い、着やすくなります。
つまり100のものが120…130と良くなるのです!
  
【印傳】も同じです!まさに本物だけが持つ味わいです。
使い込むほど革が「しなやか」になり「漆」につやが出て「手になじみ」ます。
こういう品は世界でも希少ではないでしょうか…
こんなところから、印伝マニアのお客様の間では印伝にはまったと言われますが、当の私も印伝にはまっています(笑)

異国のロマンをのせて伝えられたはるかなあこがれ−「印傳」
「いんでん」の名のおこりは…
 
「いんでん」の名の由来は、“インデア”の変化した言葉とも印度伝来によるともいわれています。寛永年間に、渡来した外国人により印度(インド)装飾革が幕府に上納された際に名づけられたと伝えられています。
遙かな海を越え、また一方で、シルクロードを経てきたであろう品々に、当時の人々のロマンとあこがれがこめられていたのでしょう。
その華麗な色彩に刺激されたものを印
伝と呼ぶようになりました。

遠く奈良時代にそのさきがけが



 



戦国時代の武将の武具にも。

「いんでん」などの鹿革は、体になじみ、強度をそな
えているため、武具の一部としても盛んに使われた
ようです。

 手づくりの誇りをこめて、磨き抜かれた熟練の技
創意を育む日本の原点。

時とともに輝きを増す「漆」


時がたつほど冴える色艶

 のことを西洋では「ジャパン:japan」と呼んでい
 ます。

 このように日本の代名詞になるほど漆は日本人に
 親しまれ、なじみ深かったのです。

 遥か昔から、漆が我が国を代表する特産品であり、
 工芸品であったといえるでしょう。


 すぐれた実用性と装飾性。

 漆の語源は「潤う」‥うるおう 「麗し」うるわし
 によるといわれています。
 漆のすぐれた性質が日本人の創意を触発して、古
 来さまざまな細工や工芸品が生み出されてきまし
 た。

 漆のもつ接着力、膜面の強さ、防水性そして
 
独特の光沢は、実用性と装飾を兼ね備えた絶好
 の素材だといえるでしょう。
吟味された天然素材の風合い。 軽く、強く、やさしい鹿革

  古くから武具や袋物に活用され、その感触はまさに自然の恵み。


  鹿革は、人工では真似のできない数々のすぐれた性質をもっています軽く丈夫で、しかも柔らかな感触
  人肌に最も近いといわれ古くから人々に愛されてきました。
  鹿革は、使い込むほど手になじみ、自然の感触をいつまでも楽しむことができます。

  最高級の鹿革を使用 (野生の鹿革の証・角ズレ)

  「いんでん」には、厳選された最高級の鹿革が使用されています。
  厚み、肌触り、均一性などを厳しくチェックしています。また、鹿革は、野生のため一頭ごとに性質が異なり、
  染色にも微妙な差が生じたり、角キズ(角ズレ)などの多い素材ですが、これが独特の味わいを出しています。
  角ズレがあるのは野生の鹿の証とも言え、重宝されます。

独自の技法を創案し、代々受け継いできた印傳屋   
家伝の秘宝を今に伝える「燻べ」

 「いんでん」
のルーツといわれるふすべ技法

 この技法は、鹿革をタイコ(筒)に貼り、わらと松根を
 焚いてその煙りでいぶした後、さらに松脂でいぶして
 自然な色に仕上げます。
 いぶし方によって黄褐色から褐色に染まります。
 熟練の職人だけが駆使出来る日本唯一の革工
 芸法です。

多彩の鮮やかさが冴える「更紗」

 印度伝来の更紗の模様に似ていることからこう呼ば
 れています。
 一色ごとに型紙を替えて色を重ねていくことによって、
 鮮やかな色のハーモニーとなります。
 均等に色をのせるには高度な技術と手間を要します。
 この更紗技法は、主に漆付け前の下地模様として使
 われます。
数多くの厳しいチェックを通過したものだけに、マークのシールが貼られます。

これは信頼のしるしであり、老舗印傳屋の誇りと自信の証でもあります。


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