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ふすべ技法
我々は、染料を使って皮を染めるが、日本人は、わらの煙だけを用いて極めて巧みに染色する」
…400年前に日本を訪れたポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスの驚きの言葉です。 インド伝来を略して“いんでん” 遠くインドから伝わったというのが始まりという甲州印傳には、煙で皮を染め上げる、燻べ(ふすべ)の技法が今に伝えられています。 手仕事にっぽんより
●ふすべの語源
ふすべとは燻ぶからきており、燃やして煙を立たせる。けむらす。いぶすなどという意味
です。燻ぶるとは火がよく燃えないで、煙が立つこと。煤けて黒ずむことを言います。
(広辞苑)
燻べ革とは松葉の煙でいぶして、白く模様を表した革。また、藁(わら)の煙でいぶして茶褐色にした鹿革のこと。(大辞泉:小学館)
このようなふすべの技術を用いて、革細工などの応用することを「ふすべ技法」といいます。
●印伝とは
このようなふすべ技法をまた一名「印伝(いんでん)」と称しており、わが国では、奈良時代に始まります。
東大寺国宝の「文箱」はこの印伝を用いた革工芸です。
印伝の言葉の起こりは、印度伝来を略して印伝と言われたり、また印度更紗からの更紗技法からとも言われています。
●甲州印伝とは
印伝は16世紀頃、来航した外国人によって土産として幕府に上納したのが始まりと言われており、同じ頃甲州(今の山梨)でも始まっています。
その一つには、甲州が山国であったため、原料の革となる鹿が多くいたのと、また漆が多く取れたことが要因といわれています。
鹿革は、丈夫で通気性があり、なめすことによって非常に柔らかい肌触りとなります。
印伝の作り方には2通りの方法があります。
一つは、革に漆(うるし)加工する方法と、もう一つは「ふすべ技法」と言われる物です。
ふすべ技法は鹿革に藁(わら)と松脂(ロジン)で燻して、色を付け模様をつけたものです。
印伝は体になじみ、強度も備えているため、武具の一部としても盛んに使われていたようです。
江戸時代になると、革羽織、煙草入れ、巾着、早道など上層階級の人にも愛好されるようになってきました。
そして現代では、生活を彩る実用美として多くの人々に愛されており、ハンドバック、ショルダ−バック、ポシェット、財布、がま口など色々と利用されています。
「ふすべ技法」は非常に手間がかかり、最低でも3〜6カ月必要なため生産量も少なくわずか数%になっています。
●鹿革の燻し方
鹿革を鎖で強く縛り、焼きゴテで延ばしながら細かい毛を取り除きます。縞模様の場合は麻糸を巻き付け、小桜模様の場合は予め糊付けしておきます。
このように革を張り付けた物を太鼓と言います。
色の付き具合を見ながら太鼓の回転速度を加減して、ムラなく燻します。燻し方は竈(かまど)と呼ばれるところに、藁(わら)を入れ、燃やさないようにして燻します。
6〜8回藁で燻した後、松脂(ロジン)を入れて、燻します。
全部の工程は4〜5時間かかります。松脂(ロジン)の使用量は、1工程で大体50〜100Gr程度です。
燻べ方によって黄褐色から茶色までに染まります。
鹿革+松脂(ロジン)+藁(わら)
ふすべについてのご注意
このように時代を越えた染色方法で制作していますが、それだけに渋い味わい深い風合いは絶品です。
●出来た当初は特に「におい」が強くいたします。
これは時間と共ににおいが薄くなってまいりますのでご了承ください。
●「汚れやすい」「色写り」などの繊細なところがございますのでお取り扱いにはご注意いただきますようお願い申しあげます。
●煙で染めるという特殊な染色方法のため、模様がぼけるなどの場合がございますが「ふすべ」の味わいとご理解ください。
●以上のように天然素材を使い煙を燻して染め上げた「ふすべ」は、自然に出来たキズや色むらなどが付いている場合がございますが、それらを含めて印傳、ふすべの味わいと考えています。
ご了承の上、ご注文くださいませ。
■ご予約のお客様 ■写真をクリックしていただきますと詳細のページにとんでいきます。 ■ふすべの商品は約6ヶ月ほどお待ちいただきます。 いんでんのページの中でふすべにしたい商品が有りましたら番号を記載して下記のお問い合わせフォームからお気軽に、お問い合わせ下さい。 お早めにご予約下さい。 ■ご予約のお客様は、下記のお問い合わせフォームに記載してお気軽にお見積もりを して下さい。
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