煙”で染める日本の奇跡 (ふす)べ技法の数々
 
形あるものはすべて生滅を繰り返す・・まさに諸行無常  

儚さの中にこそ美を感じる、そんな燻べの世界。



 


 ふすべ技法


 我々は、染料を使って皮を染めるが、日本人は、わらの煙だけを用いて極めて巧みに染色する」

 …400年前に日本を訪れたポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスの驚きの言葉です。

 インド伝来を略して“いんでん”

 遠くインドから伝わったというのが始まりという甲州印傳には、煙で皮を染め上げる、燻べの技法が今に伝えられて

 います。

 手仕事にっぽんより




優しい優しい風合いと自然な色と香り


「ふすべ」は、いまでは「くすべ革」ともよばれ合切袋、巾着、ガマ口、バックなどに活かされ、多くの人々を魅了して

います。

独特の美しさをもつ「ふすべ」の魅力は、長年にわたり使い込むほど増してくる風合いと、その暖かみのある自然な色合

いです。

そしていつまでもほのかに残るふすべた香りも人々を惹きつけているようです。

残念ながら、この色や風合いを写真で表現しきれませんが、深みのある色合いは他に類を見ません。

半年も待って出来上がったばかりの燻べを手にしたとき・・当たり前ながらほんとうに出来たてという感覚は 通常の商品

では味わえない感動があります。

それにしても、ふすべ加工は不思議なものです。

煙で鹿革に染めるという技法からくる独特の色と風合いに、出来上がった時はかなり煙の匂いがします。

なぜか懐かしさを覚えるような匂いと、やさしい風合いには感動さえ覚えます。

ふすべに使用しています鹿革は通常のものより分厚く、手触りの良い鹿革を使っています。

その特質を活かすため、合切袋の裏地は付けていません。(ファスナー無し)


ふすべ加工はその独特の染色方法から出来上がりましたときは、かなり強い独特の匂いがいたします。

わらなどの煙の匂いで…私は好きな香りです。

この匂いは時間とともに薄くなって行きます。

藁やにかわなどの混ざった匂いですが、ふすべのフアンのお客様はこの匂いが無いと印傳ではないと言われるほどです。

千年の伝統からくるあまりある魅力がございます。


 
ふすべの語源


 ふすべとは燻ぶからきており、燃やして煙を立たせる。けむらす。いぶすなどという意味です。

 燻ぶるとは火がよく燃えないで、煙が立つこと。煤けて黒ずむことを言います。

 (広辞苑)

 燻べ革とは松葉の煙でいぶして、白く模様を表した革。また、藁(わら)の煙でいぶして茶褐色にした鹿革のこと。
 (大辞泉:小学館)

 このようなふすべの技術を用いて、革細工などの応用することを「ふすべ技法」といいます。



 印傳とは


 このようなふすべ技法をまた一名「印傳(いんでん)」と称しており、わが国では、奈良時代に始まります。

 
東大寺国宝の「文箱」はこの印伝を用いた革工芸です。

 印伝の言葉の起こりは、印度伝来を略して印伝と言われたり、また印度更紗からの更紗
技法からとも言われています。




 
甲州印傳とは

 印伝は16世紀頃、来航した外国人によって土産として幕府に上納したのが始まりと言われており、同じ頃甲州(今の山梨)

 でも始まっています。

 その一つには、甲州が山国であったため、原料の革となる鹿が多くいたのと、また漆が多く取れたことが要因といわれて

 います。

 鹿革は、丈夫で通気性があり、なめすことによって非常に柔らかい肌触りとなります。

 印伝の作り方には2通りの方法があります。

 一つは、革に漆(うるし)加工する方法と、もう一つは「ふすべ技法」と言われる物です。

 ふすべ技法は鹿革に藁(わら)と松脂(ロジン)で燻して、色を付け模様をつけたものです。

 印伝は体になじみ、強度も備えているため、武具の一部としても盛んに使われていたようです。

 江戸時代になると、革羽織、煙草入れ、巾着、早道など上層階級の人にも愛好されるようになってきました。

 そして現代では、生活を彩る実用美として多くの人々に愛されており、ハンドバック、ショルダ−バック、ポシェット、財布、

 がま口など色々と利用されています。

 「ふすべ技法」は
非常に手間がかかり、最低でも6カ月必要なため生産量も少なくわずか数%になっています。


鹿革の燻し方

鹿革を鎖で強く縛り、焼きゴテで延ばしながら細かい毛を取り除きます。縞模様の場合は麻糸を巻き付け、小桜模様の

場合は予め糊付けしておきます。

このように革を張り付けた物を太鼓と言います。

色の付き具合を見ながら太鼓の回転速度を加減して、ムラなく燻します。燻し方は竈(かまど)と呼ばれるところに、藁(わら

)を入れ、燃やさないようにして燻します。


〜8回藁で燻した後、松脂(ロジン)を入れて、燻します。

全部の工程は4〜5時間かかります。松脂(ロジン)の使用量は、1工程で大体50〜100Gr程度です。

燻べ方によって黄褐色から茶色までに染まります。

鹿革+松脂(ロジン)+藁(わら)



ふすべについてのご注意


このように時代を越えた染色方法で制作していますが、それだけに渋い味わい深い風合いは絶品です。

出来た当初は特に「におい」が強くいたします。

これは時間と共ににおいが薄くなってまいりますのでご了承ください。

「汚れやすい」「色写り」などの繊細なところがございますのでお取り扱いにはご注意いただきますようお願い申し

あげます。

煙で染めるという特殊な染色方法のため、模様がぼけるなどの場合がございますが「ふすべ」の味わいとご理解

ください。

以上のように天然素材を使い煙を燻して染め上げた「ふすべ」は、自然に出来たキズや色むらなどが付いている

場合がございますが、それらを含めて印傳、ふすべの味わいと考えています。

 ご了承の上、ご注文くださいませ。


ふすべの商品は6ヶ月以上お待ちいただきます。

何故か懐かしい・・香りと風合い・・

半年お待ちいただかなくてはなりませんが

できたてのふすべから、千数百年の伝統を感じることができます。

長い日時が掛かりますが、ふすべこそ、できたてをお届けしたいのです。


ご予約のお客様

写真をクリックしていただきますと詳細のページにとんでいきます。


いんでんページの中でふすべにしたい商品が有りましたら番号を記載してメールでお気軽に、お問い合わせ

下さい。


印傳のブランド品 はデザイナーとの関連から他の色柄に変更

することは出来ません。

 
ご予約のお客様は、下記のお問い合わせフォームに記載してお気軽にお見積もりをして下さい。

ふすべ特注品のお支払い方法は銀行振込・郵便振替の先払いになります。




     
 





 





 
ふすべの柄
交差縞の柄 三本縞の柄
トンボの柄 御所車の柄
正平柄 古代菖蒲
柄のサイズに大、中、小とあり、主に大は合切類、
中は束入、小は巾着などに使用します。
小桜(白黒)
ふすべは特注品のため制作期間が約6ヶ月ほどかかります

ふすべ特注品のお支払い方法は銀行振込・郵便振替の先払いになります。
 No.7101 小銭入

税抜き価格 \9,000
 No.7105 札入

税抜き価格 \25,000
 No.7108巾着

 税抜き価格 \18,000
No.7109合切袋 \72,000
No.7110
合切袋 \47,000
No.7112合切袋 \55,000
 

 No.7121 小銭入

税抜き価格 \11,000
  No.7125 束入

税抜き価格 \36,000
  No.7126 束入

税抜き価格 \40,000 

 No.7137 名刺入

税抜き価格 \17,000
 No.7120 手提げ

税抜き価格 \160,000
 
     

 がま口札入
 


お客様の言葉


上記の商品以外のものでも制作可能ですので、印傳屋の商品で製作したいものが
ございましたら、お気軽にお問い合わせください。


印傳のブランド品はデザイナーとの関連からお作り出来ません。
  
「ふすべのバックについて聞きたい?」「納期は・・・」「印伝のショルダーなどをふすべにしたい…」etc。
なんでもどしどしご相談ください。ご意見、ご要望などお待ちしてます。

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